入賞者一覧  5名(五十音順)  


桂木祥子 (かつらぎさちこ)
NPO法人QWRC
創設者/理事

2003年、LGBTQにとって過酷な社会を生きていくためLGBTQと女性のためのセンターQWRCを大阪にて数人で開設。ソーシャルワークの視点を持ちLGBTQの支援、相談員の育成を実施している。行政機関や福祉、医療関係で研修を行いながら、精神科勤務10年を経て、福祉事業所立ち上げ。精神保健福祉士。シングルマザー。


財津三千代 (ざいつみつよ)
NPO法人ハートスペースM
創設者

親友のDV問題をきっかけに女性たちが抱える性差別による生きづらさについてかんがえるようになる。2001年にDV被害者支援センターを3人の仲間と立ち上げ、2002年から代表理事を務める。


野間麻子 (のまあさこ)
NPO法人ハイヒール・フラミンゴ
代表

義足女性ユーザーコミニュティNPO法人ハイヒール・フラミンゴ代表 川村義肢株式会社内にある福祉用具ショールームの店長として様々な障害をもつユーザーと出会う中、 障害者の経験を増やすことにより当事者の自立に寄与出来ると考え、共に音楽、芸術、スポーツなどのコミュニティ活動をライフワークとする。


三上麗 (みかみうらら)
一般社団法人READYBOX
代表理事

立教大学経営学部国際経営学科を卒業。新卒では㈱LITALICOに入社し、発達障害をもったお子様の授業プランニング等を担当。2020年には任意団体として活動をはじめ、2021年に一般社団法人READYBOXを設立。「性被害のない社会」を実現するため、性の学びを日本中に届けていきたいと思っている。


光本歩 (みつもとあゆみ)
特定非営利活動法人ウィーズ
創設者 / 理事長

本来は安らげる場所であるはずの家庭において、虐待やマルトリートメントにさらされ、生きる価値を見失う子どもは少なくない。親の離婚争いや貧困・孤立など閉ざされがちな「家庭」の問題に悩み育った当事者としての経験から、全ての子どもが子どもらしく子ども時代を歩めるよう13年にわたって伴走支援をしている。



入賞者一覧  7名(五十音順)  


秋本可愛(あきもとかあい)
東京都
株式会社Blanket
代表取締役

~全ての人が希望を語れる社会へ~

株式会社Blanketは、「全ての人が希望を語れる社会」を目指し、介護・福祉事業者に特化した採用・育成支援事業を展開。 行政や業界団体とも連携しながら採用力実践力向上プログラムなどを実施し、人的課題・組織課題の解決に取り組んでいます。 若者や介護職向けには、日本最大級の介護に志を持つ若者のコミュニティ「KAIGO LEADERS」を運営。 介護に関する前向きな取り組みの発信や、介護に関心を持つきっかけとなるようなイベントを実施しています。
https://note.com/ccja/n/n9902d2285e98


ゴージャス 理枝 (ごーじゃすりえ)
沖縄県
女性を元気にする会
代表

~食料支援で繋がろう!負の連鎖を断ち切り笑顔で一歩前進!~

沖縄県那覇市を拠点にボランティア活動「女性を元気にする会」を2015年1月に「負の連鎖を断ち切る」事と「女性の自立支援」をコンセプトに立ち上げました。 現在は、食料支援を通して孤立世帯や困窮世帯と繋がり、ヒアリングした中から必要な情報を提供し、行政やその他の機関に繋ぐ事で、自立に向け支援しています。 そして沖縄で起きている現状と問題提起を発信し、現状を知ってもらう事で出来る人が出来る事をする、ゆいまーる(助け合い)の形をつくられています。
https://note.com/ccja/n/nc25ad63d45a6


土肥いつき (どひいつき)
大阪府
トランスジェンダー生徒交流会
主催者

~出会いは世界を広げていく~

2006年から性別違和を持つ児童生徒の集まりである「トランスジェンダー生徒交流会」を開催されています。参加者は保育園や幼稚園の子どもたちから高校生まで、 関西や東海地方から20人から30人が集まります。大人になってからも後輩たちを支えるために、サポーターとして参加してくれます。 トランスジェンダー生徒は日常で、同じ立場の人と出会うことがほとんどありません。交流会に集まり、仲間と出会い、 ロールモデルとなる先輩と出会い、自分らしく生きていくパワーをわかちあっています。
https://note.com/ccja/n/n3d259c671128


中島かおり (なかじまかおり)
東京都
NPO法人ピッコラーレ
代表理事

~「にんしん」をきっかけに、誰もが孤立することなく、 自由に幸せに生きていける社会 へ~

児童虐待死事例で最も多いのは、生まれたその日に亡くなってしまう赤ちゃん。 そのほとんどが、母子手帳未交付、妊婦健診未受診という報告があります。 ピッコラーレは、医療と福祉の専門家による相談支援窓口で、孤立している 母子と繋がり、行政の窓口や病院への同行、一時的な居場所の提供をし、社会の中に彼らの居場所を作ります。 性と生殖の健康と権利(SRHR)の概念を真ん中に、 誰もが「にんしん」をきっかけに、孤立することなく、自由に幸せに生きていける社会の実現を目指されています。
https://note.com/ccja/n/n30b7c3a297d2


2021大賞受賞者  
牧野友香子(まきのゆかこ)

東京都
株式会社デフサポ
代表取締役

~難聴児の未来を華やかに!~

今の日本では聴覚障害時の教育環境に格差が起きており、ことばを年齢相応に習得できない子どもたちが数多くいます。 しかし、ことばを習得できないと思考力が育ちません。もちろん勉強も難しく、結果として社会参加ができない方がたくさんいます。 幼少期にしっかりとことばを獲得し、自分で物事を考えられるだけで、将来の可能性は格段に広がります。 根本解決のために、デフサポでは0歳のうちから、親御さんに、どう関わって、ことばを教えたらいいのかをわかりやすく伝える教材を、 言語レベルに合わせてセミオーダーメイドで作成されています。
https://note.com/ccja/n/nb4ef92039a52


中山薫子(なかやま かおる)
千葉県
NPO法人パラキャン
事務局長

~障がい者スポーツで社会を変える!~

障がい者スポーツは、用具やルールの工夫に人間の可能性の大きさや奥深さを見出すことが出来ます。 それらを学ぶことは、自分の出来ないことに目を向けるのではなく、楽しいことや好きなこと得意なことに目を向けることで可能性を広げ 続けられることの証明でもあります。 出来ないことを数えるよりも出来ることを数えよう、をパラリンピックの意味として子ども達に伝えています。
https://note.com/ccja/n/nff3ff11aaa34


山本康世 (やまもと やすよ)
岡山県
認定NPO法人オリーブの家
理事長

~「心の貧困」まん延防止!あなたにも出来ることがある~

私の心は、虐げられ傷ついている女性と子どものそばにあります。 そして、自分も他人も愛せない寂しい人に寄り添います。 「心の貧困」からうまれたDV虐待被害者。 居場所がなくなり貧困に陥った孤独な女性と親子。自立され笑顔が戻るまで 丁寧にサポートしています! 私は、主に心理カウンセリングと啓発セミナー、そして心理の研究で貢献させていただいております。 誰一人虐げられることなく希望をもって生きることが できますように。
https://note.com/ccja/n/n56fbe783567e



入賞者一覧 5名(五十音順)  


岡田 沙織(おかだ さおり)
東京都

NPO法人若者メンタルサポート協会
理事長

~生きづらさを抱え、居場所のない若者たちに24時間寄り添い続ける~

家庭不和から孤独な幼少期を送り、10代の頃は自分の居場所を求めてさまよいながら、万引きやドラッグ、リストカットなども経験したという岡田さん。「あの時寄り添ってくれる大人がいたら」との思いから、2012年に10代の若者を対象に24時間の無料SNS相談を始めました。体験に裏打ちされた対応は若者の信頼を呼び、2015年に若者メンタルサポート協会を設立。活動に共感したボランティアとともに月2万通を超える相談に応じています。


染矢 明日香(そめや あすか)
東京都
NPO法人ピルコン
理事長

~人生の選択肢を広げ、豊かな人生を送れるように、性について正しい知識を伝えたい~

日本の10代の中絶件数は年間約1.4万件。コロナ禍で中高生の妊娠不安に関する相談も急増しています。 避妊啓発の学生団体としてスタートしたピルコンは、出張授業や講演、教材開発などを通じて子どもや若 者に正しい性知識を得る機会を、大人に性の伝え方を学ぶ機会を提供しています。さらに、緊急避妊薬の アクセス改善など、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利) に関する課題に取り組んでいます。


寺原 真希子(てらはら まきこ)
東京都
一般社団法人MarriageForAllJapan -結婚の自由をすべての人に 代表理事/ 「結婚の自由をすべての人に」訴訟東京弁護団 訴訟東京弁護団・弁護団長

~性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会へ~

「自分らしく生きたいのに生きられない」人たちの力になりたいと弁護士を志した寺原さんは、女性やセクシュアル・マイノリティの人権擁護に尽力してきました。2019年に札幌、東京、大阪、名古屋、福岡で提訴された「結婚の自由をすべての人に」訴訟の東京弁護団共同代表も務めています。同性婚の法制化を、自分らしく生きられる社会を実現するための「自分事」としてより多くの人に感じてもらえるよう、情報発信や啓発活動を続けています。


2020大賞受賞者  
西 クレオニセ(にし くれおにせ)
愛知県

エスコーラネクター
校長

~25年にわたって日本で暮らすブラジル人児童の教育を担う~

愛知県豊田市には現在6,500人を超えるブラジル人が住み、多くが自動車関連の工場などで働いています。 1990年代前半に来日した西さんが、子どもたちがポルトガル語を忘れないようにと開いた小さな教室は、ブラジル政府の認可を受けた日本で最初の全日制のブラジル人学校となり、これまで2,000人以上の子どもたちが巣立っていきました。非正規労働者である保護者たちをコロナ禍が直撃する中、食料支援や学費免除で子どもの学びを守っています。


渡部 カンコロンゴ 清花(わたなべ かんころんご さやか)
東京都
NPO法人WELgee
代表

~日本にやって来た難民の若者たちとともに、誰もが活躍できる未来を作る~

バングラデシュでのNGO駐在員、国連開発計画インターンなどを経て、2016年に難民の仲間たちとWELgeeを設立。2019年の難民認定はわずか44人という日本で、難民を“ともに社会を変革していく対等なパートナー”として捉え、伴走型の就労支援などを行っています。また、様々な逆境を乗り越えてきた可能性溢れるパイオニア人材(難民)と日本社会や日本の企業が出会い・対話する機会として、企業研修や教育機関でのワークショップ、一般向けサロンも開催しています。



入賞者一覧 6名(五十音順)  



石川 えり(いしかわ えり)
東京都
認定NPO法人難民支援協会
代表理事

~難民が安心して暮らせ、ともに生きられる社会の実現を目指す~

1994年のルワンダ内戦を機に難民問題への関心を深め、大学在学中に難民支援協会の立ち上げに参加。来日直後から自立に至るまで難民一人ひとりの道のりに寄り添ういっぽうで、難民を受け入れられる社会を目指し、個人や企業、政府等への働きかけを行っています。2018年に難民認定されたのはわずか42人という、難民の受け入れに多くの課題を抱える日本で、今年設立 20 周年の協会は6,000 人を超える難民を支援してきました。



大嶋 栄子(おおしま えいこ)
北海道
NPO法人リカバリー
代表

~さまざまな被害体験を持つ女性が、社会で生きる力を取り戻すために~

アルコールや薬物の依存症や摂食障害、うつ病の女性の背後には多くの暴力被害がある―精神医療の場でソーシャルワーカーとして働くうちに気付いた問題に取り組むため、2002年にそうした被害体験を持つ女性を包括的に支える施設を立ち上げました。“recovery”とは病気や障害のために失ったものを取り戻すことを意味します。こころの病気や障害を抱える女性が、グループホームでの生活や就労支援などを通して社会で生きる力を取り戻しています。


高橋 由佳(たかはし ゆか)
宮城県
認定NPO法人Switch
理事長

~困難を抱える若者一人ひとりに寄り添い、「学ぶ」「働く」を支える~

こころの不調などから不安や悩みを抱え、なかなか一歩が踏み出せず「学ぶこと」や「働くこと」をあきらめ、社会から孤立している若者は少なくありません。Switchは仙台と石巻を拠点に、障害者の就労支援や困難を抱える高校生・大学生など10~30代の方の復学・就労のサポートを行っています。幅広いステークホルダーの力を借りた伴走型の支援が特徴で、地元企業と連携した就労サポートや、農業・漁業を通じた中間的就労なども展開しています。


2019大賞受賞者  
藤原 久美子(ふじわら くみこ)
東京都・兵庫県

DPI女性障害者ネットワーク
代表

~「障害」と「女性」という複合差別の解消に取り組み続ける~

病気の合併症により30代で視覚障害者となった藤原さんは、妊娠した際に医者と親族から「障害児が生まれるリスクが高い」「障害があって子どもを育てられない」と中絶を勧められた経験があります。後にこれが複合差別――障害者であり女性であることで、社会で直面する複合的な困難であると気付いてからは、他の障害当事者とともに優生保護法問題の解決や障害のある女性の自立促進、エンパワメントを目指し、国内外への働きかけを続けています。


森 祐美子(もり ゆみこ)
神奈川県
認定NPO法人こまちぷらす
理事長

~カフェから子育て中の母親のエンパワメントをし、埋もれてきた言葉にならない課題をまちの力で解決する~

トヨタ自動車株式会社にて海外営業等を経て現職。出産直後に感じた孤独な育児をなくしたいとの思いを原点に、2012年にママ友数人で「こまちぷらす」を設立。横浜市戸塚区の商店会の一角で運営しているこまちカフェは「まちの担い手」がいつの間にか生まれる居場所として各地で参考にされています。また、まちの中の埋もれている課題を拾い、「おむつ自販機」など地域住民や企業と共に解決策を考え、共に形にし、広げています。


山里 世紀子(やまざと せきこ)
沖縄県
一般社団法人
サポートセンターHOPE 代表理事

~石垣島の子どもや若者が安心して過ごせる居場所を~

離婚をきっかけに二人の子どもと移り住んだ石垣島で、沖縄県の配偶者暴力相談支援センターの相談員となった山里さんは、弱者となりがちな子どもと母親の支援の必要性を感じ、すぐに有志で子育て支援NPOを立ち上げました。さらに署名を集めて市内にファミリーサポートセンターと児童館を開設。共働きやひとり親世帯が多い中、施設運営を通して子どもたちの困難な状況をとらえ、子ども若者支援や学習支援、フードバンクなど幅の広い活動に乗り出しています。



入賞者一覧 8名(五十音順)  



阿部 真紀・あべ まき
神奈川県
特定非営利活動法人
エンパワメント神奈川 理事長

~子どもたちをめぐる、
あらゆる暴力の連鎖を断ち切る~

アメリカ発祥のCAP(子どもへの暴力防止)プログラムに出会い、その理念を生かした暴力防止プログラムを開発、提供しようと15名の仲間とともに2004年に団体を設立。小学生から大学生まで、さらには幼児、大人を対象にいじめや虐待、性暴力など身近な暴力をなくすためのワークショップ等を実施しています。デートDVの問題にも早くから取り組み、「デートDV防止全国ネットワーク」を立ち上げ、予防教育の普及と支援体制づくりを進めています。
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熊 仁美(くま ひとみ)
竹内 弓乃(たけうち ゆの)
東京都
特定非営利活動法人 
ADDS 共同代表

~全国の発達障害児とその家族に、
科学的根拠のある質の高い早期支援を~

大学在学中に自閉症がある子どもとその母親に出会い、早期集中療育の重要性を学んだ竹内さんは、同じく学生だった熊さんと学生セラピストを育成する団体を立ち上げます。大学院修了後、より専門的な療育プログラムを開発、提供しようとADDSを設立。エビデンス(科学的根拠)に基づく効果的な早期療育プログラムが、日本のどこにいても利用できるように、プログラムの開発普及、専門家の育成、保護者向けの研修や支援に取り組んでいます。
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杉山 絢子(すぎやま じゅんこ)
北海道
一般社団法人 CAN net(キャンネット)
代表理事

~病気になっても、ならなくても、
自分らしく生きられる社会をつくる~

自身の病気や家族の看取りを経験し、がん専門医として働きながら、病気をした人がその人らしく生きていくために何が必要かを考え続け、まず自分が第一歩を踏み出さねばと2012年に活動をスタートしました。札幌と旭川、東京を拠点に、「チームがんコンシェルジュ」による相談など患者や家族への支援を行うほか、医療や福祉、学校等の専門家と病気経験者が学び合う場を設け、地域の中で誰もが自分らしく生きることを可能にするための活動を拡げています。
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橘 ジュン(たちばな じゅん)
東京都
株特定非営利活動法人 BOND
プロジェクト 代表

~居場所を失い、生きづらさを抱える
10代・20台の女性たちに寄り添う~

たくさんの若い女性たちが虐待やいじめ、性被害、貧困といった困難を一人で抱え込み、誰にも相談できずにいます。2009年の団体設立以降、メールや電話などでの相談はもちろん、街に出かけて彼女たちの言葉に耳を傾け、必要に応じて専門機関や行政の支援につなぐ一方で、実態を広く社会に知らせる役割も担ってきました。「動く相談窓口」として現場主義を貫きつつ、他機関とも連携し、彼女たちの自立までを視野に入れた取り組みを進めています。
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田村 亜紀子(たむら あきこ)
兵庫県
特定非営利活動法人
チャイルド・ケモ・ハウス 副理事長

~小児がんや難病の子どもたちにかかわる、
すべての人が笑顔で治療に向かえるように~

ご長男が小児がんで入院し、患児と家族が一緒に過ごせる治療環境を実現したいと活動を開始。ご長男の他界後も医療関係者や患児家族、学校関係者、建築家らとともに施設づくりに奔走し、2013 年に日本で初めての小児がん専門施設「チャイルド・ケモ・ハウス」が完成しました。医学の進歩で小児がんのサバイバーも増えていることから、学校や地域で自立した生活が送れるよう、専門的な支援やボランティアの育成にも取り組んでいます。
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2018大賞受賞者  
正井 禮子(まさい れいこ)
兵庫県
特定非営利活動法人
女性と子ども支援センター
ウィメンズネット・こうべ 代表理事

DV、貧困、災害 ー 女性の人権を脅かす
さまざまな課題に息長く取り組む~

1992年に女性の人権を守り、男女平等社会の実現を目標に団体を設立。95年の阪神・淡路大震災で活動拠点を失いますが、すぐに被災女性の支援活動を行いました。その過程で多くの相談があったDV被害に焦点をあて、以後はDV相談やシェルターの運営およびその後の生活再建の支援、困難を抱える女性と子どものための居場所づくりやDV防止教育などに取り組んでいます。また、ジェンダーの視点を取り入れた災害時支援、防災計画についても提言を続けています。
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村島 弘子(むらしま ひろこ)
宮城県
特定非営利活動法人移動支援
Rera 代表

~生命と暮らしを守る
「移動支援」を被災地から全国へ~

北海道札幌市の出身で、東日本大震災直後から宮城県石巻市で障害者支援のボランティアとして活動。通院や住宅の片付け、買い物などに出かけたくても移動手段がない高齢者や障害者のために送迎サービスを開始し、その後石巻市に移り住んで、地域の人々にとって欠かせない移動支援を続けています。「暮らしの足」の問題は被災地に限らず誰もが健全な生活を送る上での普遍的な課題と考え、全国でのノウハウの共有やネットワーク化に取り組んでいます。
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吉田 恵美子(よしだ えみこ)
福島県
特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長/
いわきおてんとSUN企業組合 代表理事

~農業再生の新たなプロジェクトによって
地域課題の解決に挑む~

福島で20年以上古着リサイクルや障害者支援に携わってきました。震災後は地区のボランティアセンター長として被災者支援の中核を担いますが、その中で見えてきた地域課題に向き合うため「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」に着手します。放射能汚染や風評被害による耕作放棄地の拡大を食い止めようと始まったプロジェクトは、地域住民や農業者、原発避難者、地域外からのボランティア、行政などを巻き込み、コミュニティの再生を目指すものです。
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「チャンピオン・オブ・チェンジ」日本大賞受賞者  


2017大賞受賞者  
高橋 亜美(たかはし あみ)
東京都国分寺市
児童養護施設等退所者のアフターケア相談所
「ゆずりは」所長

~児童養護施設等を巣立った若者が、
安心して社会生活が営めるよう自立を支援する~

社会的養護のもと巣立つ若者の多くが、虐待のトラウマや低学歴等のハンディを背負ったまま自立を強いられ困難に陥っています。彼らが安心して相談し、助けを求められる仕組みと居場所を作りたいとの思いから2011年に設立された「ゆずりは」で初代所長に就任。年間1万件を超える相談に応じています。ノウハウを共有するアフターケア施設は全国20か所に広がっています。
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入賞者一覧7名(五十音順)  

 


風間 美代子(かざま みよこ)
東京都多摩地区
特定非営利活動法人多摩草むらの会
代表理事

~心の病を持つ人が安心して
自立した生活ができる多様な” 草むら”を作り続ける~

成人した長男の発症をきっかけに、1997年に心の病を持つ当事者と家族の会を設立してから現在まで、精神障害者の自立に必要と考える事業を起業家精神で次々と展開。野菜作りや食品製造など一人ひとりの特性に合わせた就労支援、グループホームでの生活支援、相談支援を通して、夢を諦めがちな多くの当事者の生きがいの場を作り出しています。


兼子 佳恵(かねこ よしえ)
宮城県石巻市
特定非営利活動法人石巻復興支援ネットワーク
(やっぺす)代表理事

~被災地が抱える問題を、被災地の女性たちが
地元に根付いた活動を通じて解決する~

地域で子育て支援や環境教育などの活動を10年以上続け、東日本大震災の直後に自らも被災しながら石巻復興支援ネットワークを発足。「やっぺす」は石巻地方の言葉で「一緒にやりましょう」という意味。地域の課題をみんなで乗り越えていこうと、子育てや仮設住宅への支援、女性や若者に重点をおいた復興の担い手の育成、復興事業のコーディネートなどに取り組んでいます。


久保田 翠(くぼた みどり)
静岡県浜松市
認定NPO法人
クリエイティブサポートレッツ 理事長

~アートを通じたソーシャルインクルージョンを目指す~

重度の知的障害のある長男が生まれ、仕事を断念。親子ともに社会からの孤立を感じ、打開策を模索するなかで2000年にクリエイティブサポートレッツを設立。重度の障害のある子どもが参加できる絵画や造形、音楽のワークショップや地域の養護学校との交流等をはじめました。2010年から運営している障害福祉施設「アルス・ノヴァ」は、決められたスケジュールがなく、自分のペースでやりたいことをして過ごすスタイルが注目を集めています。


武村 幸奈(たけむら ゆきな)
滋賀県
株式会社はたけのみかた
代表取締役社長

~農家と消費者を結びつけ、
社会の課題を解決する~

志ある農家を応援しようと大学在学中に立ち上げた学生団体「伏見わっしょい新党」の活動を通し、有機野菜栽培農家のさまざまな苦悩に触れ、子どもに安全な食べ物を求める若い母親と有機農家を結ぶベビーフードビジネスを想起しました。卒業と同時に起業。産婦人科医や管理栄養士ら専門家の協力を得て開発した旬の野菜を使用する季節ごとの商品は好評で、地域の農家の経営安定にもつながっています。


藤原 志帆子(ふじわら しほこ)
東京都
特定非営利活動法人人身取引被害者サポートセンター
ライトハウス 代表

~子どもと女性の人権を守り、
人身取引のない社会を目指す~

留学先のアメリカの大学で人身取引問題について学んだ後、被害者支援団体ポラリスプロジェクト(本部ワシントンD.C.)に勤務。帰国後の2004年に日本で強制的な売春やアダルトビデオ出演などの人身取引被害者の支援を開始。14年に名称をライトハウスに改め、人身取引被害の電話相談や現場支援に加え、高校生などを対象にした啓発活動に力を入れています。


杜 恵美子(もり えみこ)
京都府亀岡市
特定非営利活動法人
NPO亀岡人権交流センター 理事長

~地域の女性と子どもたちが抱える課題に
半世紀にわたって挑み続ける~

1950年代より地域の母親たちと「子どもの教育を守る会」の活動を通し、高校・大学進学のための奨学金や入学金の支給制度などを実現してきました。その後一貫して地域社会における排除や暴力、貧困と差別などの困難を抱える女性や子どもに寄り添い、近年は高齢となったかつての母親たちのデイケアをはじめ、DV被害や児童虐待、ひきこもりや発達障がいを抱える本人とその家族へのサポートなど、時代に応じたしなやかな活動を続けています。


矢田 明子(やた あきこ)
島根県雲南市
特定非営利活動法人おっちラボ 代表理事
Community Nurse Company 株式会社 代表取締

~医療人材による地域コミュニティ作り~

とくに少子高齢化の進む過疎地域において、日常的な暮らしの中で病気になる前から住民との関わりを深め、健康な生活を実現する「コミュニティナース」。島根県雲南市を拠点に自らもコミュニティナースとして働きながら、その育成と普及のための支援に取り組んでいます。2016年より地域で予防的看護を実践するための医療職向けの教育プログラムを開設。受講生は各地に移住し、地域医療の充実やまちづくりを担う人材となりつつあります。